[レポート]9/29開催グリーン・マウンテン・カレッジ「学び合い-他者の生活を想像する」

まだ明るいうちから、グリーン・マウンテン・カレッジの象徴であるティピーテントと薪ストーブを並べていると、「今から何があるの?」と声をかけてくださる方もちらほら。

グリーン・マウンテン・カレッジは、たき火を囲みながら、その日のゲストの話を聞いて理解を深めたり、自由にお話をしたり、ティピーテントの中で遊んだり、たき火で美味しいものをこしらえたり・・・来てくださった人同士が自由に学び合い、過ごし、共有空間をともに作り上げるプログラムです。

1回目の今回は、当カレッジ校長の小山田徹さんが、これまでされてきたプロジェクトの話をとおして、なぜ、どのように共有空間を作ってきたか、また、共有空間を通じて他者との関係性をどう育むかについて話してくださいました。

かつて世の中のゆがみに対する怒りから、一挙に社会を変えようと活動していたこと。
しかし一つの方法を他者に押し付けるだけでは歪んでいて、それでは世の中は変わらないと敗北感があったこと。
その経験を通じて、すぐに答えは出なくても多様な人が多様な問題を持続的に話し合い活動できる場と時間を作りつづけることが必要だと実感し、共有空間を色んなところに作り始めたこと。
また、阪神淡路大震災や東日本大震災では、被災者の方が本当に必要としているのは何かを知るための関係性を築くのに、屋台やたき火が有効なツールであったこと。
だから今たき火と触れ合う場所を作って、次世代の人達にも安全なたき火の仕方と楽しみ方を伝えていること。

また身近な家族との関係性についても、ご自身の家族との経験談を例にお話しくださいました。例えば、業務のようにこなしている家事も、家族の関わり方のちょっとした工夫を見つけて、続けることによって(工夫は人それぞれ)、家族間の理解が深まったり、会話が弾んだりするんじゃないか、と。 

小山田校長のお話の後は、火を絶やさないようにしながらのフリータイムで、思い思いの時間を過ごしました。

2019年度は全4回開催です。今回はまだ少し暑くも感じましたが、次回からはきっとたき火が恋しくなるはず。ならまちセンター芝生広場にてお待ちしています。
駅から近い街なかなのに、夜の静けさ、暗さをあえて楽しめる、奈良ならではの体験をぜひお楽しみください。

―これからのグリーン・マウンテン・カレッジ開催予定―
■ 11月17日(日)18時~20時
学び合い-個々の関係をつくる「移住」/平田オリザ×小山田徹

■ 12月21日(土)18時~20時
学び合い-他者の人生を演じる「演じる」/田上豊・青少年と創る演劇×小山田徹

■1月26日(日)18時~20時
学び合い-他者の思考を知る「シェアリング」/北澤潤×西尾美也×小山田徹