[レポート]第3回グリーン・マウンテン・カレッジ「大きな食卓」

 

11月17日、日没と同時に奈良国立博物館の新館西側広場にティピーテントとろうそくの火が灯ったころ、
第3回目のグリーン・マウンテン・カレッジが始まりました。

今回ゲストにお招きしたのは、同日に奈良国立博物館の屋外の通路でワークショップを行った美術家、チェ・ジョンファさん。

チェさんが、ワークショップで新旧の鍋やお皿、お椀、コップなどの食器や食卓を積み重ねた塔の作品「花の舎利塔 Blooming Matrix」を制作したことにちなんで、今回のカレッジでは「大きな食卓」と題して、参加者皆で食べものを持ち寄り食卓を囲みました。

 

 

冒頭、カレッジ校長である小山田徹さんから、
「今回の試みは、シンプルに、普段それぞれの自宅で晩ごはんを食べているものを、みんなで同じ場所で食べてみないかということです」というお話がありました。
小山田さん曰く、「食卓を広げると、家族が広がる」。
核家族が進む今の日本社会では、複数の世帯から成る拡大家族も少なくなり、幅広い世代で食卓を囲む機会が減っているので、今回は一時それを見知らぬ人とやってみよう、というものです。

さらに、小山田校長が強調されていたのは、
この目の前にあるご飯は「サービス」ではない、ということ。すべて自己責任で食べるものです。
今は他者が握ったおにぎりに抵抗があるという人も増え、誰かが素手で握ったおにぎりを食べることも少なくなり、少しずつ食卓の風景は変わってきています。

そういうことも考えながら、皆で食事をしましょう、と挨拶が締めくくられ食事がスタート、
一気に大きなテーブルに色々な料理や食材が広がりました。

参加者は、大学生、近所の方、前回から引き続き参加された方、たまたまソウルでチェさんの作品を見たから来たという方、以前からチェさんの作品のファンだという方など、仲川げん市長も飛び入り参加でチェさんと食卓を囲まれ、持ち寄った料理の話などで終始賑やかな食卓になりました。

次回は、文化人類学者の佐藤知久さんをお招きした「私はどこにいるの? 地上編」です。
12月1日(土)にならまちセンター 芝生広場で行います。詳細はこちら

(写真:衣笠名津美)