EAT&ART TAROさんとのリサーチでは奈良市にある様々な石を見て回りました。奈良市には遺跡や神社などの古い歴史や物語をもつ石だけでなく、普段生活している町の中に存在している不思議な石もありました。

その中の一つに町の知らない一面を知ることができた石があります。これは奈良県立大学付近の住宅街の十字路にある「芝辻プラス町」と書かれた大きな石です。一体いつからここに横たわっているのだろう?そもそも芝辻“プラス”町ってなに??など様々な疑問がでてきました。石の周りをよく見ると地面のアスファルトと側溝の間に石と地面を固定しているような跡が見られます。動かそうとしてみても全然動きません。

リサーチの際、TAROさんが「石のもつアーカイブ性ってすごいと思うんです。」という話をされていました。これから先、町の形が変わろうともこの石もきっとこの場所に残り続けるんだろうなということを考えました。過去と未来を横断できる面白さが石にはあるのかもしれません。

テキスト:櫻井莉菜(「動く石」コーディネーター)