プログラム

PROGRAM

美術プログラム

EAT&ART TARO「動く石」

食をテーマに作品を作り続ける現代美術アーティストのEAT&ART TAROが奈良の地で新たなプロジェクトを展開します。
奈良のある地域で、農作業の時に食べるおやつのことを「ほうせき」(宝石/抱石)と呼ばれることを聞いたEAT&ART TAROは、奈良の石に着目します。寺院の礎石や神社の神石など、奈良に暮らす人々が日常のなかで目にする石の数々からは1300年前の記憶を辿ることができます。
石を模した菓子が並ぶ“石の菓子店”。お金ではなく石で菓子と交換するその店は、「食」という行為を通じてさまざまな事物の価値を問い直す機会をつくりだします。

プログラム詳細

2020年12月11日(金)-20日(日)10時-16時
入場および参加無料

*特設会場に石をお持ちいただくと、お菓子を交換いたします。 ご来場の際に石のエピソードも記入いただきますので、思い入れのある石をお持ちください。

会場:鶴の茶屋(奈良県奈良市春日野町160)

アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約15分、駐車場はございませんので近隣の有料駐車場をご利用ください

アーティストコメント

礎石や古墳の話など、奈良は石が多くを語っているという印象がある。奈良を紐解くとは石の記憶をたどること。石の記憶とは、石の移動である。1300年前にどこかから移動させられて今も残る石は、奈良から感じ取ることができる歴史、記憶、価値である。奈良で石と価値のことを考えるために、奈良のいろんな石を模したお菓子を提供する石のお菓子屋さんをつくってみる。そのお菓子は、お金じゃなくて石と交換することができる「石の菓子店」。ある研究では、宇宙から移動してきた隕石に糖分子が見つかったそうだ。生命の起源、地球の生物のきっかけ自体が石の移動だったのかもしれない。

EAT&ART TARO

調理師学校卒業後、飲食店勤務を経て芸術祭や美術館で食のワークショップ、作品制作を行っている。これまでに、自分で購入したものが次の人のものになってしまう、おごることしかできないお店「おごりカフェ」や、昭和の料理本を調査収集レシピ再現などを行う「レトロクッキング」、美味しいおにぎりを食べるためだけに参加者と共に運動会をする「おにぎりのための、毎週運動会」など食をテーマにした作品を多数発表している。

美術プログラム

プログラムディレクター:西尾美也

制作コーディネーター:西尾咲子、吉田真弓、櫻井莉菜

運営:一般社団法人CHISOU

石の原型制作:加藤勝久

会場デザイン:やぐゆぐ道具店

グラフィックデザイン:川路あずさ

ウェブサイトデザイン:butter 久保元気

撮影:茶本晃生

協力:鶴の茶屋、パルメット株式会社、観光人力車やまと屋

プログラムディレクター 西尾 美也

1982年奈良県生まれ、同在住。美術家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。文化庁芸術家在外研修員(ケニア共和国ナイロビ)などを経て、現在、奈良県立大学地域創造学部准教授。本事業のきっかけとなった東アジア文化都市2016 奈良市「古都祝奈良」出展作家。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目した作品や日本とアフリカをつなぐアートプロジェクトを各地で展開している。

演劇プログラム

ならのまちと創る演劇

短編作品「おっぱい饅頭」「うまいもののないところ」「ぜんざいマラソン」
作・演出:田上豊、出演・脚本原案:奈良で暮らす人々

これまで当プロジェクトにおいて「青少年と創る演劇」として、奈良の中高生たちと演劇を創作してきた劇作家・演出家の田上豊。
今年は「ならのまち」と一緒に演劇を創作。上演される短編作品の共通テーマは「食」。私たちの生活の源であり、様々なドラマが生まれる題材です。さらに出演者も「ならのまち」で暮らす人々。私たちの日常のワンシーンを、劇作家・演出家の田上豊が「ならのまち」と共に新たな舞台へとつくりあげます。

公演情報

2020年12月26日(土)14時-15時 ※開場13時

会場:ならまちセンター 市民ホール

入場無料/要申込

申込みフォームよりお申し込みください。

締切:12月16日(水)

※残席状況により当日券を会場にて発行いたします。詳しくは、トピックスページをご確認ください。

会場

ならまちセンター 市民ホール(奈良県奈良市東寺林町38)

アクセス:JR奈良駅東口から東へ徒歩15分、近鉄奈良駅から南東へ徒歩12分)

プログラムディレクターコメント

毎年12月に奈良に滞在し、中高生の出演者たちとクリエイションを重ねてきた奈良市のアートプロジェクト(演劇プログラム)ですが、今年度は「食」をテーマに、市民のみなさんからエピソードを募り、それを元にした市民劇を作ります。そのため、出演者も対象年齢を広げて公募を行う運びとなりました。今期の新しいクリエイションに関しましては、コロナ対策に万全を期して、文化や芸術の力を再発見できるような、そんな機会にしたいと思っています。奈良市のアートプロジェクトは常に「未来」に光を指し示すような素晴らしい企画です。この機会に舞台創作を通して、いろんな方との出会いや舞台芸術の魅力に触れてみませんか?

田上 豊

劇作家・演出家。田上パル主宰。富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督。1983年熊本県生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。在学中に劇団「田上パル」を結成。中高生や大学生との創作、市民劇団や公共ホール事業への書き下ろしなど、様々な形で活動を展開。創作型から体験型、育成講座まで幅広くワークショップも行う。「古都祝奈良2019-2020」プログラムディレクター、劇団青年団演出部所属。
http://tanouepal.com/

ラーニング・プログラム

グリーン・マウンテン・カレッジ

Green Mountain College

グリーン・マウンテン・カレッジは、参加者と共に対話を繰り広げる「学び合いの場」です。今年度は「食」をテーマにゲストを迎え、ならまちセンターを拠点に開校します。「学び」とは、さまざまな事がらをさまざまな方法で捉え、そしゃくして自らのものとし、それを未来の他者へと手渡していくこと。文化は、その学びの膨大な蓄積です。カレッジの象徴である「ティピーテント」のもとに集まった人々と、小さな「火」を囲むひとときを過ごしてみませんか。

参加無料/入退場自由/申込不要

第一回「共に食す」

上田假奈代(詩人・詩業家)×小山田徹

2020年11月15日(日)18時-20時

詩人・詩業家として活動するとともに、大阪市西成区・通称釜ヶ崎で「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を開き、「釜ヶ崎芸術大学」を主宰するなど、地域で緩やかなコミュニティ空間を形成してきた上田假奈代をゲストに、「共に食す」をテーマに参加者とともに語り合い、学び合います。

第二回「拡大食卓」

鷲田清一(哲学者)[リモート参加]×小山田徹

2020年11月29日(日)18時-20時

医療や介護、教育の現場に哲学の思考をつなぐ「臨床哲学」を提唱・探求する、二枚腰で考える哲学者・鷲田清一(大阪大学名誉教授、京都市立芸術大学名誉教授、せんだいメディアテーク館長)をゲストに迎え、拡大する食卓、拡大する家族について、語り合い、学び合います。

第三回「握り石」

EAT&ART TARO(アーティスト)×西尾美也(美術プログラムディレクター)×小山田徹

2020年12月13日(日)18時-20時

全国各地のアートイベントや地域コミュニティで食を通じたアート活動を展開する現代美術作家であり、「古都祝奈良2020-2021」美術プログラム参加作家のEAT&ART TAROをゲストに、握り石を握りながら「食」について、語り合い、学び合います。

グリーン・マウンテン・カレッジ校長

小山田 徹

1961年鹿児島県生まれ、京都府在住。美術家/京都市立芸術大学美術学部教授。1984年大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。主に企画構成、舞台美術を担当し、国内外の数多くの公演に参加。1990年から、「ウィークエンドカフェ」、「Bazaar Cafe」などさまざまな友人らと造形施工集団を作り共有空間の開発を行う。「古都祝奈良2018-2019」から「グリーン・マウンテン・カレッジ」を実施。

会場

ならまちセンター芝生広場(奈良市東寺林町38)

アクセス:JR奈良駅東口から東へ徒歩15分、近鉄奈良駅から南東へ徒歩12分)

会場

参加申込

出入り自由、どなたでもご参加いただけますので、気軽にお立ち寄りください。

※雨天の場合、開催場所を変更することがあります。トピックスページ、またはSNSでご確認ください。

ラーニング・プログラム

平田オリザさんによる
演劇ワークショップ

参加者から好評のラーニングプログラムを今年も開催しました。
劇作家・演出家の平田オリザによるワークショップでは、演劇における表現メソッドを通じて、他者とのイメージの共有やコミュニケーションについて、私たちの生活に活かせるヒントを学ぶことができます。

参加無料/プログラムは終了しました

日程

2020年10月3日(土)

一回目:10時―12時 二回目:13時―15時

会場

ならまちセンター 多目的ホール(奈良県奈良市東寺林町38)

講師

平田 オリザ

1962年東京生まれ。劇作家、演出家。城崎国際アートセンター芸術監督、こまばアゴラ劇場芸術総監督。劇団「青年団」主宰。1982年国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。「現代口語演劇理論」を提唱し、1990年代以降の演劇に大きな影響を与える。1995年『東京ノート』で岸田国士戯曲賞受賞。独自の演劇ワークショップの方法論は中学国語教科書にも採用され、年間30万人以上の子どもたちが教室で演劇を創作している。近年は世界初のロボット演劇にも取り組んでいる。