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[レポート]1/18開催 北澤潤「ひとときのミュージアム」(You are Me)

2020.01.26
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1月18日(土)は、平城宮跡 朱雀門ひろばにおいて「ひとときのミュージアム——MOMENTARY MUSEUM」を実施しました。

アルファベットが描かれたジャカルタ製の凧を皆で飛ばし、風景に「ひとときの(momentary)」メッセージを掲げるプロジェクト。

当日はまず、北澤潤さんからプロジェクトの説明を行いました。
インドネシアの風景や出来事など、写真を使いながら、暮らしや文化について紹介いただきました。

特に興味深いのは、人びとの暮らしが「即興性」に富むものであるということ。ふとした時に身の回りにある物を工夫して道具にすることなどが、ごく当たり前に行われているそうです。

また、ジャカルタでは色々なところに日常的に凧が揚がるそうです。
1,000万人近くが暮らす大都会にあっても、人びとは風を感じたら凧を揚げる、そんな生活をしています。
そういった感覚もまた「即興的」と言えるかもしれません。

その後、皆で屋外に出てインドネシアの凧を揚げる練習へ。
凧糸を強く引き、風をつかもうとする仕草は、まるで釣り竿を操る釣り人のようです。
空に浮かぼうとする凧をなんとかコントロールしようと、皆さん頑張っていましたが、なかなか思い通りにいきません。思い通りにはならないのですが、かえってそれが面白く、時間を忘れて凧を揚げていました。

さて、練習を終え、いよいよ本番へ。

練習で上手に揚げることができていた2人の方が代表となり、今回は「M」と「E」が描かれた凧を使い、「You are Me」の「ME」の文字を空に掲げることになりました。
平城宮跡はとてもいい風が吹いており、絶好のシチュエーション。「M」と「E」、2つの凧はなんとか風をつかもうと頑張りますが、一筋縄ではいきません。

北澤さんも手伝い、参加者の皆さんも応援し、ようやく一瞬だけ2つの文字が空に浮かびました。大空高く・・・という感じにはなりませんでしたが、参加者の皆さんが笑顔で楽しそうだったのが印象的でした。

写真:衣笠名津美