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[レポート]11/17開催 グリーン・マウンテン・カレッジ「学び合い-個々の関係をつくる『移住』」
秋が深まり、たき火が恋しくなる季節になってきました。
グリーン・マウンテン・カレッジは、たき火を囲みながら、ゲストの話を聞いたり、お話をしたり、ティピーテントの中で遊んだり…訪れた人たちが自由に学び合い過ごす、共有空間をつくりあげるプログラムです。
今年度2回目の今回は、日本の現代演劇を牽引されている劇作家・演出家である平田オリザさんをゲストに迎え、当カレッジ校長の小山田徹さんと「移住」をテーマに話していただきました。
とある文化講演会で城崎を訪れた平田さんは、豊岡市長とのやり取りがきっかけとなり、城崎国際アートセンターの開館に協力することになりました。その後、豊岡における演劇も学べる専門職大学の開校に向け、学長候補となったこともあり、移住することとなったそうです。
城崎ではアートセンターのオープンにより、豊岡を拠点として活動する演劇などの団体が増えているとのこと。城崎温泉街の旅館などでは働き手が不足しており、アーティストにとっては働きながら芸術活動が行えることも、移住を決断しやすい環境であったようです。
東京などの都会は近所づきあいがなく、「災害などの際、コミュニティの役割を果たせない」と平田さん。その点、豊岡ではちょうどいい距離感でつながっており、先日の台風でも近所の人に助けていただいたと話されました。
また、お二人とも大学で芸術教育に携わっておられることもあり、話題は「大学と演劇」に。コミュニケーション能力などを身につけるための「教養」として、またエンターテインメント産業の基礎かつ先端研究の対象として、演劇を大学で学ぶ意義を平田さんから説明いただきました。
小山田校長と平田さんによる約1時間の対談を終え、後半の1時間は参加者たちとたき火を囲んでざっくばらんにお話をしました。
次回は12月21日(土)18時から、ゲストは「青少年と創る演劇」のプログラムディレクター田上豊さん。
寒さがより一層厳しくなり、たき火が身体も心も温めると思います。ならまちセンター芝生広場にてお待ちしています。
―これからのグリーン・マウンテン・カレッジ開催予定―
■ 12月21日(土)18時~20時
学び合い-他者の人生を演じる「演じる」/田上豊・青少年と創る演劇×小山田徹
■1月26日(日)18時~20時
学び合い-他者の思考を知る「シェアリング」/北澤潤×西尾美也×小山田徹