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[インタビュー]奈良に新しい風を!/奈良学生演劇祭実行委員会
奈良の団体や施設が自主開催する「ならのまち演劇フェス フリンジ」では、今年初開催となる「奈良学生演劇祭2021」も12月3日(金)・4日(土)の2日間、ならまちセンターにて実施されます。
奈良の新しい風として、これからの演劇界を切り開いていく奈良学生演劇祭実行委員会のお2人にお話をお伺いしました。
インタビュー:奈良学生演劇祭実行委員会 川村智基(代表、写真左)、有馬泰誠(写真右)
聞き手:奈良市アートプロジェクト実行委員会事務局
▼演劇が好きな大学生たちの居場所づくりとして
--今年、奈良のまち演劇フェス フリンジとして、「奈良学生演劇祭」が初めて開催されます。どのような企画でしょうか?
川村智基(以下、川村):「奈良学生演劇祭」は大学生がメインの演劇大会、コンクールとなっています。45分のお芝居を上演し、観客の皆さんや審査員に評価いただく企画で、賞に選ばれた劇団は「全国学生演劇祭」への出場資格を得ることができます。
今回は3団体が出場予定で、1枚のチケットで3つの作品をご覧いただけます。
--「学生演劇祭」をやろうと言ったのは川村さんとのことですが、どうして挑戦してみようと思ったのですか?
川村:高校生の頃は演劇の大会があって、社会人も演劇する機会があるんですが、大学生が演劇する場所って少ないんですね。コロナのこともあって、「大学生が演劇をする」ってことになんだか肩身が狭いなって感じていて…。もっと皆が伸び伸び遊べる場所がないのかなという思いが強くなって、「じゃあ、演劇の大会を作っちゃえばいいじゃん」という安直な思いつきだったんです。
--主催する「奈良学生演劇祭実行委員会」はどのように集まったんですか?
有馬泰誠(以下、有馬):私も川村君も奈良の高校の演劇部出身で、演劇の大会で知り合って仲良くなりました。そこで、「いつか演劇祭みたいなのをやりたいね」という話があって、そんな感じでそれぞれ演劇をやっていた人たちが集まっていった形ですね。
川村:実行委員会は10人弱で構成されていて、全員が大学生でやっているんです。他の演劇祭は社会人の方が入ったりっていうのが多いんですけど、奈良は「純度100%大学生」。みんなが気軽に相談し合える関係が出来ていて、また大学生ならではの発想もあって、まあ世間知らずっていうのもあるかもしれませんが、他の演劇祭にはないカラーになっているかなと思います。
▼「東アジア文化都市」が演劇とまちづくりを考えるきっかけに
--大学生は京都や大阪で演劇活動される方が多い印象がありますが、奈良で演劇活動を続けるのは大変ですか?
有馬:大変と感じることはあまりないかなと思います。私は高校1年生の頃、ちょうど「東アジア文化都市」で平城宮跡でSPACが「マハーバーラタ」を上演していたんですね。それを観て「あ、演劇でもこういうことができるんだ」ということを感じて、演劇を続けるのであれば観光やまちづくりにつなげていくっていうことが絶対必要になるというのは高校生ながらに漠然と思っていました。今回の「学生演劇祭」も、「まちづくり」という部分につながっていけばいいなと個人的には思っています。
--最後にどんな人たちに「奈良学生演劇祭」を見てもらいたいですか?
川村:お芝居に縁遠い人にも観てもらいたいですし、やはり若い人たち、大学生はもちろん、小中高も含めた人たちに観てもらえたらと思っています。「なんか学生演劇祭っていうのやっているらしいよ」という気軽に遊びに来る感覚で覗きに来てもらえたらと思います。
奈良学生演劇祭2021
[主催:奈良学生演劇祭実行委員会 共催:ならまちセンター]
奈良に初めて、学生の学生による学生のための演劇祭が出来ます!
演劇に興味がある方も。そうでない方も。
学生が作り上げる創作の熱気に触れませんか?
ならまちセンターにて、お待ちしております!
12月3日(金)4日(土)
会場:奈良市ならまちセンター市民ホール
詳細は奈良学生演劇祭公式ウェブサイトでご確認ください!
奈良学生演劇祭 Twitter