奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良」、2021年のクリエイション・プログラム「ならのまち演劇フェス」が閉幕いたしました。

 

11月27日(土)から12月25日(土)までの約１カ月間、「０歳から大人まで、観て、参加して、楽しめる！」を合言葉に開催した演劇フェスは、奈良市ならまちセンター、奈良市音声館、奈良町にぎわいの家の３カ所を会場として、演劇に親しむさまざまな企画を催しました。

 

主宰の平田オリザ氏が “待望の奈良公演” と語った 青年団公演『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』をスタートプログラムとして、

子ども番組でおなじみのダンサー・振付家 古家優里氏を招いた「赤ちゃんと踊ろうワークショップ」でパパとママと０歳児が踊り、「えんじてあそぼうワークショップ」で２歳から６歳の未就学児が元気に駆け回り、お天気の芝生広場で開催の「殺陣のワークショップ」で小学生から年配の方が熱心に斬り方・斬られ方を学び、つづく「演劇のワークショップ」でユニークな動きのアイデアが次々と飛び出して、合言葉の通り０歳から大人まで、幅広い年齢層の皆さまに参加いただくことができました。

また奈良で活動する文化団体や施設の自主開催の関連プログラム「フリンジ」では、多くのメディアで取り上げられた初開催の「学生演劇際」をはじめ、演劇ワークショップや制作講座、町家での一人芝居や衣装展、奈良の民話の大紙芝居など、演劇初心者から現役演劇人まで参加できる多彩な催しが繰り広げられました。

そして、フェスのトリを飾ったのは、青少年と創る演劇「奈良の夜の夢」。

９月のオンラインでの初顔合わせから稽古を重ねた中学生・高校生中心の20人が、奈良時代が舞台のシェイクスピア原作の恋愛喜劇を好演、笑いに包まれた会場より大きな拍手をいただくことができました。

公演後には締めくくりのクロージングイベントが行われ、ならのまち演劇フェス・プログラムディレクター田上豊が、舞台を終えたばかりの「奈良の夜の夢」出演者やフリンジ企画の代表者のみなさんと感想を述べ合い、「終わったというより始まったという感じ。これからも奈良の地に、演劇にとどまらず、文化芸術が広がればいいなと思います」と語り「ならのまち演劇フェス」の全プログラムが終了、閉幕となりました。

 

忠臣蔵にはじまりシェイクスピアで終わった「ならのまち演劇フェス」。

各プログラムにご来場いただきました皆さま、ならびにご協力いただきました関係者・関係団体の皆さまに、心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました！