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[レポート]①公園を造る!ーコロガル公園テラスー

2023.03.31
コロガル公園テラス

撮影:イコマカメラ部

公園型インスタレーション「コロガル公園テラス」を、奈良市役所東棟屋上にて開催しました。期間は、令和4年10月15日(土)から11月27日(日)。

 

「コロガル公園」は山口情報芸術センター[YCAM]( https://www.ycam.jp)で2012年に開発されて以来、全国各地、さらには海外でも展開されている、空間の特性を活かした遊び場を創出するアート作品です。

奈良市でつくられた「コロガル公園テラス」も、これまでの「コロガル公園」と同様、子どもたち自身が新しい遊び方やルールを考えることで、創造力を育むアートプロジェクトとして展開しました。

 

作品構想スタート

令和4年2月7日会田さんが来寧、会場となる市役所屋上の視察を行いました。YCAMで行われたコロガル公園の5倍はある屋上スペースをどのように使うか、会田さんは早速必要箇所の寸法を測りながらノートパソコンにデータを入力していきます。

その後、会田さんから会場の3Dイメージが到着。それを元にオンラインで打合せを重ね、デザイナー勝山浩二さん(合同会社オフィスキャンプ)の提案のもと、7月には会場の名前が決定。屋上を想起させ、階段を登った先にパッと広がる太陽の下のイメージにピッタリと、数案の中から「コロガル公園テラス」になりました。会田さんの奈良の印象が「空が広い」だったことも、決め手の一つでした。

 

いよいよ企画発表!

撮影:イコマカメラ部

メインビジュアルのイメージカラーは空色。勝山さんによるポスターは、イラストレーター大原麗加さんの描く可愛いキャラクターたちが空色をバックにコロガル楽しいデザイン。そして8月30日、市長定例記者会見にて「コロガル公園テラス」の企画が発表されました。

 

遊びを創る仲間、プレイリーダー

7月下旬、公園に常駐する大人スタッフ「プレイリーダー」の募集がスタート。プレイリーダーの仕事は子どもたちが安心して全力で遊べる環境を整えること。一緒に遊んだり、相談に乗ったりしながら、子どもの興味・関心を引き出し、遊びの発展を助けます。子どもにとっては、フラットに接してくれる親でも先生でもない第三の大人です。

面接を経て決定した12人は、大学生、会社員、塾の先生、おもちゃ屋さんや主婦の方など、年齢も経験も様々な皆さん。8月下旬には会田さんによる1回目の研修が行われ、「子どもは場を面白くする仲間」であるという、基本的な認識を全員で共有しました。

 

開催準備は着々と!

会場となる奈良市役所東棟屋上も、開催に向けてどんどんと変化をしていきました。

2月には何もなかった屋上一面に人工芝が敷かれ、クレーンを使って作品(木製遊具)の材料を搬入、吉谷工務店さんご尽力のもと、4つのメイン作品(木製遊具)が完成しました。

さらに公園へ来場者を誘導する看板も出来ました。

メインビジュアルのキャラクターが描かれたバス停型の空色の表示は、市役所の敷地内で明るく目立ちます。

撮影:イコマカメラ部

さあ、後は子どもたちを待つばかりです!