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[レポート]④公園で作る!ーコロガル公園テラスー
みんなで実現!
ミーティングのアイデア以外にも、公園をアップデートする様々な遊びや道具が生まれました。そんな中、会期後半にはダンボール工作がちょっとした流行に!
最初にプレイリーダーがダンボールのソリを製作、順番待ちの出るほどの大人気遊具となりました。そのうちに「ダンボールある?」と訊いてくる子が出てきてソリを自作。すると次々に手作りソリが登場してみんなでズルズル!
ソリは貸し借りが繰り返されてとことん遊ばれ、最後はボロボロになりました。
《コロガル公園テラス インスタグラムより》
かぶって遊べるロボットも登場。ロボットの作者が帰ったあと、残されたロボットの傍らには「ロボットじゆうにつかってね!ころんだらあぶないよ!」と注意書きが添えられていました。
公園内では、みんなが自然と遊びをシェアして楽しみました。
《コロガル公園テラス インスタグラムより》
みんなで会議!
公園内では会議も開かれました。そそり立つ壁のような作品(遊具)、その名も「なんもん」。皆で安全に遊べるルールを考えようと、プレイリーダーが『なんもんの難問会議』を開催。
しかし子どもたちにインタビューしてもなかなか意見が出てきません。やっと出た意見を参考にプレイリーダーが「なんもん」にテープを貼っていると、周りで見ていた子が手伝い始め、最終的には一番高い所にテープを貼る競争となって、自然と順番に、安全に遊ぶルールが出来ました。
撮影:イコマカメラ部
最後の会議は、『コロガル公園テラスのおわりかた会議』です。子どもたちから出てきたアイデアは「最終日に公園内を飾ること」でした。
さよなら公園!
11月27日最終日、プレイリーダーが準備した風船や折り紙やモールを使って、来場した子どもたちが遊びながら公園内を飾っていきます。
そして閉場時間の17時。子どもたちが公園を1人、また1人とあとにして行きます。みんなちょっぴり名残惜しそう。公園の出口には、プレイリーダーが「輪廻転生」と呼ぶトンネルを置き、そこを通って出て行くのが最後のお約束。「コロガル公園テラス」での遊びを経て、トンネルを通り抜け、新たな自分に脱皮してから元の世界に戻るような…そんな思いを込めてプレイリーダーたちが考えた「コロガル公園テラス」のおわりかたでした。
おわりに…
「ここは今まで遊んできたことの全部が発揮出来る!」と笑顔で語ってくれた子がいました。転んで滑って走って笑って、大声を出しても落書きをしても大人に怒られることがないこの場所は、子どもたちの想像力と創造力を誘発し、アイデアが実現されることで、どんどん進化する場所となりました。
子どもたちの未来を照らす場「コロガル公園テラス」。
抜けるような秋空の下、市役所屋上の芝生の上で思いっきり遊んだ体験と、自分の想いは実現できるということを、子どもたちがいつの日か、楽しく思い出してくれたら嬉しいです。
ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。
撮影:イコマカメラ部
<開催概要>
会期 2022年10月15日(土)―11月27日(日)のうち、木・金・土・日・祝日 午前10時―午後5時
開催日数 24.5日/27日間 *雨天休場・全日2日(11/13,11/23)半日(11/20)
来場者 9,690人(1日平均のべ360人)
主催 奈良市アートプロジェクト実行委員会、奈良市
監修・運営 一般社団法人CHISOU
設計・施工 吉谷工務店
協力 山口情報芸術センター[YCAM]、梅乃宿酒造株式会社
デザイン 勝山浩二
イラスト 大原麗加
ウェブデザイン 植本沙也可
コーディング 岩田諮
令和4年度 文化庁文化芸術創造拠点形成事業
第2次奈良市文化振興計画推進事業【子どもたちの情操を高める文化環境の整備】
撮影:イコマカメラ部